ケンちゃんの小さな約束
幼稚園の帰り道、ケンちゃんはスキップしながら歩いていた。今日の幼稚園も楽しかったけれど、明日のことを考えると、もっと胸がわくわくする。
午後のおやつが終わって、自由遊びの時間。ケンちゃんは、いつも人気のブランコの方へ駆けていった。でも、すでにハナちゃんが乗っていた。「ねえ、ケンちゃんも乗る?」ハナちゃんが声をかけてくれたので、ケンちゃんは隣のブランコに座った。
「明日ね、もっと高く飛ぶ練習をしようよ!」ハナちゃんが言った。「うん!でも、どうやったらもっと高く飛べるのかな?」ケンちゃんが聞くと、ハナちゃんは少し身を乗り出して、声をひそめた。「秘密の特訓だよ。明日の朝、一番に来て、二人で練習するの。」
「うん!やろう!秘密だよ!」ケンちゃんは、ハナちゃんの秘密の特訓の提案に、目を輝かせた。「うん、絶対だよ。先生にも内緒ね。」ハナちゃんも、にっこり笑った。その時の二人の間の合図が、ケンちゃんの心にぽかぽかと温かい光を灯した。
家に帰って、お母さんにおやつを食べさせてもらいながら、「明日、幼稚園がとっても楽しみなんだ!」と話した。「どうして?」お母さんが優しく尋ねる。「秘密!」ケンちゃんは、いたずらっぽく笑った。言いたくてうずうずするけれど、これはハナちゃんとの大切なことだから、ぐっと我慢した。
お風呂に入って、絵本を読んでもらい、布団の中にもぐり込んだ。明日、ハナちゃんとどんな秘密の特訓をするんだろう?新しい飛び方を見つけたら、世界で一番高く飛べるブランコになるかもしれない。そんなことを考えているうちに、ケンちゃんは夢の中へ誘われた。明日の朝が、待ち遠しいな。
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